脳/身体の情報処理モデリング

研究の目的

ゲームをする人

人間がシューティングゲームのようなTVゲームをするとき,画面からの視覚の連続的な情報を取り込み,瞬時に,脳内で論理的な判断(上方向それとも下方向に動くべき?)し,身体の運動指令(どのように操作体を動かす?)を生成します. このように,我々人間は,外界からの複雑な信号を連続信号と離散信号(シンボル)として巧みに使い分けて,判断(離散値)や運動(連続値)を生成するハイブリッドシステムであると捉えることができます.

ハイブリッドシステムの設計論を研究をする際に,人間の情報処理メカニズムを解明することは, ハイブリッドシステムの設計原理を明らかにするという意味で重要であると考えています. 人間が有する巧みさは,どのように連続ダイナミクスと離散ダイナミクスを絡ませ,実現されているのでしょうか? 連続ダイナミクスと離散ダイナミクスが複雑に絡み合ったシステムを最適に設計するための普遍の原理があるのでしょうか? あるいは,個別ごとに最適設計のための原理があるのでしょうか?

こうした疑問を解明するために, 同定実験によるアプローチと構成論的アプローチの両方から研究を行っています.